山組の狂言執行に向けて活動をしますが、そのほとんどを「若連中会(わかれんちゅうかい)」が実行します。 正式名称は若連中会ですが山組の中では「若い衆(わかいしゅう)」と呼ばれています。若連中会は60歳を過ぎると卒業し「世話方(せわかた)」となり、 若い衆をサポートします。
(定年はこれまで55歳でしたが山組も高齢化が進みつつあり、今年の総会で60歳に延長されました。)  
 
山組で中心的な存在が「総代」です。祭が終わった翌週、板流しの日に5名の総代が選挙で選ばれ、さらに総代内の話合で 「筆頭総代」が選ばれます。筆頭総代は若い衆を統率するとともに祭に対しての全責任を負う最も重要な役職です。 総代は十分な経験が必要なため二度目の経験者と初めての者と人数を考慮して決められます。(総代は50歳が定年でしたが同様に55歳に延長されました。)

総代を含め「勘定方(かんじょうがた)」「庶務」を三役と呼び、総代が任命します。勘定方とは今で言う会計ですが 歴史を感じさせる呼び方です。勘定方、庶務とも責任者は筆頭と呼ばれ次期総代候補が任命される事が多いようです。 その他にも会計監査や地区役員などの役職もあります。
 

祭が準備時期に入ると様々な係りが割振られます。その中で大変重要な役が「舞台方」です。 神聖な山に上がることから未婚でなければ舞台方になることが許されません。山を運行する際には舞台で足を踏み鳴らし「ヨイサー」の掛け声で若い衆を鼓舞し、 扇で方向を指示します。芸が始まれば舞台裏で役者の世話をし、鳴り物をならしたりで大忙し。 この舞台方がいなければ祭が成り立たない非常に大切な役です。