稽古
9月の最初の連休に団四朗師匠が函館から来られました。 師匠が来られると子供なりにピリッとした緊張感がただよいます。
今回は4人の役者が2回目以上、初めての役者が2人。初めての役者がどう育つのかは師匠の腕の見せ所。どうなるのでしょうか・・・
稽古が始まり、団四朗師匠も手ごたえを感じられた様子。 台詞は台本を見ずに言えるようになっているので、声の出し方や台詞回しの指導から始まります。
師匠の指導でみるみるうちに上達するのは、子供ならでは。このまましっかり稽古してくれればいい 芝居を観ていただけそうです。
毎年師匠がこられる頃には役者は台詞を覚えているので、立ち稽古に入るのもすぐです。
最初は団四朗師匠の動きをまねして覚えます。狭い山の舞台で5人が立つのはなかなか厳しく、 立ち位置をいろいろと調整しながら稽古が進んでいきます。
師匠は役者の能力を見据えながら、できる子供にはよりレベルの高い振り付けをされます。役者は師匠の動きを見てどんどん吸収します。
稽古は役者だけではありません。舞台方はつけを打つ稽古もしなければいけません。子供と違って師匠からの厳しい声が飛びます。
三味線さんや太夫さんにも何度も来ていただいて合わせていきます。 多くの方に支えがあって子供歌舞伎が成り立っているのです。
芸事はあいさつが基本。子供達は礼儀など大人の世界で必要な事もおぼえていきます。