公開稽古
試楽の前夜は稽古の総仕上げとして一般の方にも公開されます。 お客様に見ていただく以上、稽古と言っても本番と同じです。役者にとって、これまでは若い衆が数人しか 見ていませんでしたが、多くの人がいることでいっきに緊張感が高まります。 公開稽古、試楽と段階を踏んで役者達には本番への心の準備をしていくのです。
筆頭総代の挨拶の後、振付の市川団四朗師匠に解説をしていただきました。 義経千本桜は9年前に演じた芸題ですが、その時に亀井六郎を演じた宮川君はその後、病に倒れ、もう一度舞台を踏みたい思いを残してこの世を去りました。彼を偲んで黙祷を捧げた後、公開稽古は始まりました。
舞台方の口上と同様に、太夫さん一人、三味線さん三人を加えた大変華やかな三番叟も顕在。 今年の三番叟は二年生の理久君。二年生らしいかわいらしいさんばを見せてくれます。詳しくはお楽しみに・・・
出笛は義経と忠信のお姉さん、琴音さん。しゃぎり方の筆頭としてみんなをまとめてくれました。
役者として何度も出ている響介(きょうすけ)君、凪音(なおと)君はベテランらしく緊張を感じさず、化粧をすると女の子に見間違うような翔汰(しょうた)君の名演技も健在です。

泉米原市長をはじめ、長浜の曳山関係の方々も来ていただいき、真剣なまなざしで最後の稽古をご覧いただきました。総代や役者親も子供達の芸のでき具合に手応えを感じています。

今年2度目の元気な志聞(しもん)君の振り付けは過去のものより難しいのですがきっちりと演じてくています。
今年初めての雪斗(ゆきと)君と理久(りく)君の二人は、ほのぼのとしたデコボココンビ。誰からも親しまれる荒法師になりました。

最後までしっかりとした演技ができて、役者達はとてもうれしそう。 さあ、明後日にせまった本番、この調子でがんばっていきましょう。

とても緊張する公開稽古を終えて、子供達はとてもうれしそう。

三日間の祭をこなすために若い衆にはたくさんの役割があり、連日準備をしてきました。間近にせまり最終の打ち合わせも熱が入ります。公開稽古後は一杯やりながらも熱い話は夜中まで続きました。